役に立たない学問?
少し前から「文系学部廃止」について話題が上がっているようです。
小学校から算数が苦手で得意な英語に逃げ大学も外国語系の学部に進むというド文系な進路を歩んできた私ですが、なんだか理不尽な話だなと思っていました。
ぱっと見役に立たない、意味がないからといってすぐに排除してしまうのはいかがなものなんでしょうか?
こんなこと書くと身バレしてしまうかもしれませんが、私はとある国立大学の外国語学部にてマイナー言語と呼ばれる言語を専攻しています。
特にこの言語に思い入れがあったわけではないのですがいろいろな偶然の重なりでこの専攻の学生になりました。
現在はこの言語が話される国でインターンシップをしております。
英語が好きでその他の語学や異文化理解にも興味があった私には今の専攻はかなり合っているなと感じています。
国内でも2つしかない貴重な教育機関でこの言語を学べていることをとても誇りに思っています。
ですが最近、学内でこんな声が上がっているようです。
「外国語学部のマイナー言語専攻がこの大学の偏差値を下げている」
「マイナー言語を専攻してなんの意味があるのか」
私はこれを聞いてかなり驚きました。
それぞれの学問の大切さを知る学生たちの口から出てきた言葉だなんて信じられません・・・
確かに外国語学部の中でもマイナー言語専攻は、その他専攻に比べて偏差値が低く合格しやすいのかもしれません。
それを利用して大して言語に興味もないのに○○大学卒の肩書きが欲しいからとその専攻を選んで大学生活を送るような人もいるかもしれません。
でも全員がそういうわけではありません。そんなわけないじゃないですか。
私の周りには純粋に語学が好きで、日々勉学に励む真面目で知的好奇心に溢れる人たちしかいません。
私も入学してから必死に勉強し、今も現地で悩みながら言語習得に励んでいます。
なのに学内にはこんな心ないことを言う人たちもいるのかと、がっかりしてしまいました。
そもそも大学に入学してからも偏差値偏差値って・・・
そんなしょうもない指標にしがみついて他者を見下すだなんて本当に馬鹿馬鹿しい。
その言語を勉強して何の役に立つの?という質問には今でも上手く答えられるかわかりません。
ですが私が勉強して思うのは、そういう意味があるのかわからない知識が人生を豊かにしてくれるということです。
言語を勉強してその国の面白い文化を知ることができたし、ある程度話せるようになったことで現地の人と交流でき、かけがえのない大切な経験をすることができました。
役に立つことが人生の全てだとは思いません。
大学でそういう豊かな経験をしてきた人たちこそ、社会をもっと豊かなものにできるのだと思います。
あまり上手くまとまりませんでしたが、ぱっと見あまり必要ないように見える学問にもこういった観点で価値があるんだということをわかっていただければと思い、久々にブログを書いてみました。